ITストラテジストを受けることにした(?かも)

ITストラテジストを受けることにした。 IPAのサイトでは、ITストラテジストは以下のように紹介されている。

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

私は複合機業界で組み込みエンジニアをしてきたので、数年前までであれば、システムアーキテクトが最適であったと思う。 *1 その後異動があり、純粋な製品開発から、先進技術調査・プロトタイプ開発や企画業務等に携わるようになった。 そういう背景もあり、システムアーキテクトに再チャレンジするのはどうしても今更感が漂ってしまう。

ITストラテジストを受ける理由は、企画業務もしくは応用研究を行う際に必要となるであろう、市場動向等を見極めたうえで企画もしくは研究の市場性を第三者に説明できる能力があることを示す、ひとつの具体例となるのではないかと期待してのことである。 XXXスペシャリストやシステムアーキテクトのような、既に決められた枠組みの中で最適なシステムを模索する業務に関する資格、ではこの目的は果たせない。

もちろん、この資格さえ持っていれば何かができるというわけでもないのだが、 対外的に示せる、経営とITが分かっている風の資格が一つくらいあってもいいという打算や、 資格試験に向けて勉強する中で、それなりに周辺知識が付くであろうという期待がある。

セキュリティに関する目が厳しくなる一方の世の中なので、 情報セキュリティスペシャリストを持っていてもいい気はするが、持っていなくてもいい気もする。(まぁみんな持ってるし、という意味で。) 私の場合は、勉強になるからという視点で受験して、受かったとしてもひけらかさないというのは有りな気はする。 あっても良いという程度のものは、無くても構わない視点で見るなら、不要ということかな。とりあえずそれくらいに優先度は低いということだろう。

さて、立ち戻ってITストラテジストはどうなのだろうか。 自分の中の意識としては、数年後の独立を見据えて、なのかな。 今すぐには必要ない気もしてきた。 いざ独立を考える1年程度前に取得するというのでも、十分ではないのか。

資格試験の一つの役割は履歴書における見栄えである。 最近、履歴書を書く機会があったが、応用情報技術者を5年以上前に取得している関係で、何とも見栄えが悪かった。 過去の栄光というか、その後の自己研鑽はないのか?という印象を持つ。 そういう視点からすれば、一定の方向に向けて着実にステップアップしており、直近に最も良い成果が出ているのが見栄えが良い。

うーん、悩ましい。 所詮資格、他に身のあることでも探すかなぁ。

www.jitec.ipa.go.jp

*1:紙搬送や感光体を扱うような制御ソフトは担当していないのでエンベデッドシステムスペシャリストはやや外れる。数年前に受けたことがあるが、介護ベッドの角度調整問題に妙に苦戦して落としてしまったことがある。原因は明らかに試験対策不足であった。